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NPOの運営25 (寄付開発4)
2011年7月11日
 

 インターネットで寄付に関連するサイトを「NPO寄付」で検索しますと、Googleで6,960,000件のヒットがあります。このうちで上位5番目までにランキングされるサイトの競合分析を行いました。多様な寄付の方法があることがわかるとともに、国内で約4万法人といわれるNPOの中で、各サイトに登録している法人が非常に少ないことに気づきました。

 また、NGOの登録が多いことも目につきます。これは、国内で集められた寄付の総額で、かなりの割合の金額が海外流出していることにつながっていることがわかります。

 寄付サイトに登録することは、サイト運営法人に連絡するだけのことですから、机の前でできることです。これはすぐにできることですから、各法人内で協議し、寄付開発の第1歩としていったらいかがかなと思います。掲載の作業をしていくうちに、もっと大きな気づきや可能性の発見につながります。

 
NPOの運営26 (寄付開発5)
2011年7月12日
 

 松山市男女参画共同推進機構主催のコムズフェスティバルで、「スマートな女になろう~マイビジョンが未来をつくる」というセミナーの講師をしました。主に女性を対象とした目標設定講座です。

 その中で、目標はたてるが、どうやって行動したらいいか不明確、行動する項目は判明しても継続することが難しいという2つの問題点が浮かび上がりました。どうやって行動したらいいかという問題に対しては、到達点がイメージしにくいことがあげられますから、達成したときにうれしい状態を書きだしてもらうことにしています。

 これを寄付におきかえると、寄付をいただいている場面がイメージしにくいことが、行動が難しい原因かと思われます。寄付に関する場面を書き出してみますと、街頭募金、募金箱の設置、神社仏閣への寄付を集めるための個別訪問、寄付サイト、ワンクリック募金、赤い羽根などいろいろな場面が書き出されてきます。各NPO法人のメンバーで話し合って、関連ある場面をすべてピックアップするわけです。

 次に、書き出した場面や文言をホワイトボードや模造紙を使って、一覧で見ることができるようにします。そうすると右上と左上の文言やキーワードが密接に関連しているとか、ある特定の場面から、イモヅル式にキーワードがでてくるなどということに気づきます。

 さて、「スマートな女になろう」のセミナーでは、参加者のみなさんが2時間以内に、目標に対してすぐにできることを発見して会場を後にされました。したがって、各法人の方々も1時間から2時間の作業で、寄付をいただいているときの到達点イメージとすぐに行動できることが判明し、さらに思いもつかなかった行動を発見できる場合もあります。ぜひ、お試しください。日常のミーティングでも使える手法です。 

 
 
NPOの運営27 (寄付開発6)
2011年7月13日
 

 寄付を開発するときに、最も困ることのひとつとして、NPO法人としての事業の中のどこに社会性・公共性を打ち出していくかということです。ここが共感を得るためのポイントになります。ひらたく表現すると大義名分をどう表現するかです。

 まつやまNPOサポートセンターの事業資金調達セミナーでは、最初に消去法で絞り込みます。つまり、自分たちの活動範囲で行政でも企業でも支援可能な分野をひろいだして行く作業をします。

 次に、支援対象者が喜んでくれることは何か、ありがとうと言ってくれることは何かをピックアップするともに、想定できる関係者はだれかも書き出して、同様に喜んでくれることを書きだしていくわけです。

 もし、想定する範囲が大きすぎるということであれば、各法人が実施するイベントやセミナーなど、何かひとつの事業だけをテーマにミーティングしていくことをアドバイスしています。

 こうしていくと、各NPO法人の担う公共的分野がアリアリとイメージできるようになります。そこを文章化し、キャッチコピーのような感じで記述します。その分野は、メンバーと共有し、深めていくと、独自能力として広くプロモーションすることが可能です。

 こういった作業をすることにより、公共性・社会性はクリアになっていきますから、文章化やロゴマークなどにして、各方面への広報や寄付を依頼するときの文書、チラシなどに活用していきます。

 2,3回繰り返すと、NPO法人としての強みや独自性が明確になっていきます。

 

 
NPOの運営28 (寄付開発7)
2011年7月14日
 

 寄付の予算化、計画化というと、なんだかすごい書類を作成する必要に迫られると解釈されそうですが、最初のうちはA4用紙1枚で十分です。それ以降でも目標設定するときは同様です。

 記載する項目は次の通りです。①寄付の目的、②寄付を得られたときのメリット、③予算額、④使い道、⑤期限、⑥今すぐにできること3項目程度、⑦実行するにあたり障害と克服策といった具合です。

 このうち、妥当な予算額に迷う場合が多いですが、例えば前年度収益に対して、どのくらい寄付があったらいいのかで判断します。このあたりは希望額でOKです。まず、やってみることがたいせつです。

 あとは、スケジューリング化し、定期的に振り返りを行い、その都度障害を克服する方法を検討していくことになります。

 
NPOの運営29 (寄付開発8)
2011年7月15日
 

 寄付で収益を増やしたいという気持ちは、どこの法人の方も抱いてはいらっしゃいますが、では寄付をうけたときの資金の用途について検討されているところは少ないのが現状です。つまり予算化ということです。

 もともと収益自体が少ないので予算化しても効果は薄いという意見もありますが、まず計画を立てて、定期的に振り返りを行い、そのときに出てきた障害を取り除いていくことの繰り返しになります。

 「ウチは収益を望む分野とは異なるので」とファンドレイジングそのものを敬遠する法人の方もいらっしゃいますが、ヒアリングしていくと法人としての成長を望んでいらっしゃるのはどこも同じです。

 となると障害というのは、主に気持ちの問題が大きく、最終的には社会にどう役に立ちたいかがキーポイントになると思われます。

 
 
 
   
     
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