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NPOの運営6 (ボランティアとの違い)
2011年6月22日
 
 現在の社会においては、NPO=ボランティアと考える人々も多くいらっしゃいますし、NPOの方も混同されている場合があります。NPOは法人ですし、ボランティアはあくまで個人です。  

 そこで、先日の事業資金開発セミナーではボランティアはどういうことかの定義づけをしました。

①ボランティアは、社会の役に立っているという満足感等を求める。
②あくまで個人的な気持ちでの行動であり、金銭的な報酬は求めない。
③したがって、交通費、宿泊費、食事代等も自費である。
④活動することに対しては自分のできる範囲内で行う。
⑤個人的なポリシーはあると思われるが、ミッションやビジョンとは無関係である。  

 というように、とりあえず参加者の共通認識としました。これを基本ベースとして、あとは法人毎に、ジュース代くらいだそうか、交通費一律いくらというのは自由裁量で実行していくことを確認しました。  

 NPO法人は、このようなボランティアを上手に使っていくことが可能というのがメリットです。このことは、明日投稿します。
 
NPOの運営7 (ボランティアの活用)
2011年6月23日
 
 ボランティアの定義は、昨日の投稿で記載したとおりですが、NPOとしての活動は、ボランティアによって支えられて成り立っていきます。そして、ボランティアの働きによって、財務体質が改善されていきます。つまり、人件費が下がるわけです。ということは、収益として残っていくことになります。  

 NPOそのものは、サービス業的な業態ですから、労働集約型産業で、人件費比率が高いことが特徴です。企業の場合は、これを正社員、パート、アルバイト、契約社員といった形で賃金の支払いが発生しますが、NPOはボランティアを無報酬で活用することが可能になるわけです。ボランティアの働きというものを、労働力としての寄付と考えればいいでしょう。  

 ただし、こういった形で機械的に書いてしまうと、とにかく何でもいいからボランティアを集めて働かせればいいと感じられますが、やはり、基本となるのは、NPOとして社会のどの分野を担当し、将来どうしたいのか、ミッションが達成された場合に、どのような社会になるのかを、十分検討し情報発信する必要があります。  

 それに共感して、ボランティアは、社会に役立っているという満足感、やりがいというのを求めて、いっしょに活動してもらえることになるわけです。
 
NPOの運営8 (定款の重要性)
2011年6月24日
 
 NPOの資金開発講座で、定款をいつも手に取ることのできる位置にありますか、問題があった場合定款に戻っていますか、定款に記載された通りの運営をしていますかと聞くようにしています。  定款は、NPOの憲法のようなものです。しかし、設立するときに形式だけを整え、認定をうけ、そのあとは引き出しの奥にしまってあるというケースが多いと思われます。今後NPOをめぐる環境は急激に変化していくでしょう。もう変化しているともいえます。  

 定款に記載されている業務内容は遵守されているでしょうか、総会や理事会の議事録はとってあるでしょうか、委任状はきちんと保管されているでしょうか、各種会議を開催するときに人数は定款に書かれている通りにしているでしょうか、事業計画書や財務諸表はキチンと作成し、保管されているでしょうか。  

 定款に記載されている通りに実行していけば、共感を得ることができ、いろいろな形で寄付をうけることはできると思います。もし、事業資金不足、周囲がNPOを理解しにくい環境が問題だと思う前に、まず定款通りの運営がなされているかどうかをチェックするようにしたいものです。  

 それをキッチリしてから、次のことを考えましょう。
 
NPOの運営9 (ゴーイング・コンサーン)
2011年6月25日
 
 企業には、ゴーイング・コンサーン(継続企業)という考え方があり、半永久的・永久的に事業を継続して社会に奉仕するということです。現存する日本で最古の企業はというと、奈良時代にさかのぼり、宮大工を束ねて神社仏閣を設営した会社で、1200年ほどの歴史があることになります。  

 ところが、NPOの場合は、阪神大震災のときに認知され始めたということですので、ようやく20年を迎えようとしているところです。本格的な運営段階にはいってくるのはこれからでしょう。

 先日、松山で開催された事業資金開発セミナーにおいても、今は理事者の方々はプレーイングマネージャーであったとしても、20年後、30年後に、各々のNPO法人は継続し、定款に記載された通りに事業をこなし、支援対象者によりよいサービスを継続していくことがたいせつですと説明したとき、各NPOの代表の方は、晴天の霹靂であったようです。  

 そのようなこと考えたこともないといのが事実だと思います。しかし、開始した以上、現在行っているサービスを継続し、ミッションで表現された社会に近づけることが必要です。そのためには、今何ができるかを考え、ひとつひとつ乗りこえていく姿勢が求められます。
 
NPOの運営10 (コントロールできる分野)
2011年6月26日
 
 社会性・公共性をもつNPOですが、その評価を低くする事業所も存在します。先般の事業資金開発セミナーにおきましても、こういった評価の低いNPOをゼロにしていく必要がある、私たちも同じように見られるから、なんとかならないものかという意見も出されました。もちろんNPOとともに企業や一般市民の協力を得て、すべて良心的活動をするNPOにしていく必要はあると思います。

 ただ、上記のことをいくら議論したりしても、外部環境というのはコントロールが不可能です。日本には寄付の文化が低い、ボランティアへの認識が薄いというコメントもありますが、寄付の文化を定着させ、ボランティアへの認識を向上させるのも各NPOが、自分たちのコントロールできる範囲をキッチリこなしていくから可能になっていくわけです。

 コントロールできる範囲とは、経営資源である「ヒト、モノ、カネ、情報」です。各資源を組み合わせて、定款にそった運営をしていけば、外部からの批判にも対抗ができるはずです。「ウチは、定款通りの運営をしています。資料を提出しますから、いつでもおいでください。」と自信をもって言えるようになることがたいせつです。

  定款の重要性とか、経営資源の考え方に関しては、NPOという市場を見渡した場合、まだ混沌としていますし、そのような見解で運営している事業所も少ないと思います。徐々にこなしていけば、業界をリードしていくことも可能でしょう。
 
 
 
   
     
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