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NPOの運営11 (マネジメントについて)
2011年6月27日
 
 多くのNPOは組織体制というものに抵抗を感じているようで、マネジメント不要の組織を目指していると思われます。あるとき、東京のNPOの方とお話しする機会があり、事業計画書は、どのように作成しているのですかと聞いたことがあります。「事業計画書など作ると企業組織のようになってしまうので、そのようなものは不要と考えている」という返事でした。このときは、事業計画書の是非について協議する場とは異なっていたため、聞いただけにしましたが、まだまだ事業規模が小さく、人数も少ないので、マネジメントなどは不要なのでしょう。

 しかしながら、ミッションの実現に向けて、どのような社会を実現させたいかをイメージした場合、現在の理事長がプレーイング・マネージャーという姿は脱皮する必要があり、最適な規模はどの程度かも想定することがたいせつです。

 各NPO法人は、ミッションなどを全員が共有し、それに向かって個人個人が責任をもった行動というのを理想としているのでしょうけれども、ミラーの法則というのもあり、組織構成員は7名±2名をこえると、なんらかのマネジメントが必要とされているということですから、今後は各NPOの検討課題と考えられます。

  いずれにしても、NPOという世界では、ボランティアの扱い方ともに、理想的なマネジメントとは何かを模索する段階にはいってきたようです。
 
NPOの運営12 (ブランド作り)
2011年6月28日
 
 ブランド作りというと、なんだかとても大げさなことと思われますが、私は、お客様との「約束」であると解釈しており、NPOでも企業でも、絶対に守っていくことが、長期的に継続されてブランドという価値になっていくものと思います。

 私の事業新開発セミナーに参加していらっしゃる「NPO 衣サイクル研究会」さんは、ミッションの到達点として衣料の廃棄物によるCO2排出をゼロにするということに取り組んでいて、古着を回収後に販売する実証店舗では、下記のような項目を遵守していらっしゃいます。

①この店舗の目的は、衣料廃棄のCO2排出をゼロにすることを必ずお客様に説明hし、理解をしていただくこと。
②古着の回収も店舗で行っているが、持ち込まれた古着の重さをCO2に換算し、それを明記したポイントカードを発行していること。
③古着を購入されたお客様が持って帰るための袋を持参されなかった場合に、お店に備え付けのレジ袋を使用するが、その場合は有料であること。

 その3項目を徹底的に守り、NPOとしての運営にあたっていらっしゃいます。やがては、これがブランドとなっていくでしょう。衣サイクル研究会さんは、平成22年度の環境省 循環型社会地域支援事業にも認定された団体です。
 
NPOの運営13 (使い方のノウハウ)
2011年6月29日
 
 NPOでも企業でもお金がないからできないとか、あったらこういったことができるのにという声をよく耳にします。また、なぜ助成金は不認定なのか、こんなにいいアイデアなのにということも聞きます。

 要するにお金の使い方のノウハウに欠けるわけです。助成金は資金の使途が決まっていますし、融資を受ける場合でも、どういったことに使うのか見積もりを提出する場合がほとんどです。事業規模が小さい場合は、たぶん助成等をうける場合の見積もりをすることが、そもそも難しいと思います。

 収益もそうですが、はいってきたお金の使い方もコツコツと工夫をして身につくものです。例えば、300万円の助成を受ける場合、これは利益がはいってくるわけですから、利益率30%とすると、1,000万の売上に相当する金額です。1,000万を一度に売上しようと思うとたいへんです。

  その、たいへんな思いをして収益として残りますから、使い方だって計画的に考えるでしょう。身の丈にあった資金調達方法を重ねていけば、やがては使い方も上手になると思います。
 
NPOの運営14 (事業計画書の必要性)
2011年6月30日
 
 以前、東京のNPOの方と話をしたとき、事業計画書を作成すると企業みたいになるから作成していませんと言われたことを投稿しております。そのときは、お客様としておいでいただいたので、それ以上質問するのは控えましたが、驚いたとともに、やはりなという気持ちもありました。

 なぜ、事業計画書を作成すると企業的かといいますと、「要するに事業計画書は弱い点を指摘して改善していくものだからNPOにはあいにくい」という見解でした。これは事業計画書の存在そのものに対する認識が全く違います。そもそも事業計画書は、NPOでいえばミッションを実現するためにどうするかということを文章化、図案化することです。自分たちが想定する社会に向けての道筋を書いていくものです。

 もっと範囲を狭めれば、強みや優位性、特徴をどう伸ばしていくかだけ記述してもいいわけです。ミッションが実現したときが想定しにくければ、1年の単年度計画でもOKですし、A4の用紙2,3枚に必要項目だけを記述するだけでいいです。それも難しければ1枚でもいいのです。とにかく書いて反省するときの基準を作成しておきます。

 まずは慣れることから始めることです。ちなみに事業計画書は不要と話されたNPOの定款には、年度の初めには作成し、総会の承認を得ることと記載してありました。
 
 
 
   
     
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